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カテゴリ:movie
  • メゾン・ド・ヒミコ
    [ 2006-10-13 04:16 ]
  • BBM、四度目の登頂記あれこれ
    [ 2006-04-09 01:14 ]
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    [ 2006-04-02 00:02 ]
  • さすがに・・
    [ 2006-03-27 01:07 ]
  • BBMがすごいことに!
    [ 2006-03-10 20:57 ]
  • しつこくも、BBM関係の気になるエントリなど。
    [ 2006-03-09 00:55 ]
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    [ 2006-03-08 02:47 ]
  • 祝&涙  kiss & cry, hug & tears
    [ 2006-03-06 22:58 ]
  • BBM ヤバイ!
    [ 2006-03-03 21:13 ]
  • 暮れゆく夏に
    [ 2005-09-03 22:00 ]
メゾン・ド・ヒミコ
近所のビデオ屋が、TUTAYA>なんとかcom>TUTAYAと、名称がくるくる変わっている。たぶん、あと一つか二つ、過去に別の名前になってたような。
こういう場合、品を使い回しているのかどうか、気になるところだけれど、ひさびさ行っておどろいたのは、9割がたDVDになってたこと。たった数ヶ月のうちに、この激変ぶりはなんだ!いらんくなったビデオを放出してほしい!!

というわけで、ひさーしぶりにレンタDV。
BBM狂いしていたとき、アンチBBMだった方が、推薦していた「メゾン・ド・ヒミコ」を見た。
借りてからわかったけど、これ、「ジョゼと虎と魚」(だっけ?)の犬童一心監督作品で、渡辺あや脚本コンビは、ジョゼと同じとのこと。売りのひとつでもあるようで。
どうりで、ビジュアルもセリフ回しもやたら細部にわたってできがよく、
そのまま、くるりのハイウェイが響いてきそうな、同じ空気を感じました。佐内正史的。
結構、犬童監督、きらいじゃない。

ですが、ですがね、この、「空気感と間合い大重視」な監督には、いつも、なにかが、ちょびっと欠けているというか、やたら女の子っぽさ感覚重視というか、少しだけひっかかるところがあるのが否めません。
ジョゼのときは、身障者の彼女をふる彼、という設定。
ヒミコは、ゲイの父親の彼氏とできそうになる実娘、という設定。
障害を乗り越えてうんぬんというのは、ある意味韓流的。
後者は、ゲイ・コミュニティとエイジングが主要なテーマで、でも、なんだかそうした状況を超えたところでの、男女のラブストーリーがどうやら主役であるようで、ところどころ、??な描写もなきにしもあらず。ようするに、ノンポリなんです。
で、探してたら、やっぱし、ありました。ヒミコ批判のエントリが。
http://queerstudies.cocolog-nifty.com/diary/

別に日本人とアメリカ映画、台湾出身の監督を比較しようというわけではありませんが、
なんだろ、それなりによい印象を与える映画であっても、ヒミコとBBMの差は歴然としてる気がしました。同じ同性愛を扱っていても、延々、社会現象化するほどに議論を巻き起こすBBMに比して、やっぱり、ヒミコは、柴咲コウとオダギリジョーのスター映画、でもちょっと気が利いてて、映像もすてきでおしゃれな青春映画、で終わっちゃってるんだと思う。

サブ音声で、監督他関係者のおしゃべりを聞いてたら、やたらめったら脚本家をほめちぎってるのも、なんだかなー、でした。なんか、自分たちの仕事に酔いすぎっす!!!
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by shu_tonsu | 2006-10-13 04:16 | movie | Comments(0)
BBM、四度目の登頂記あれこれ
あれよあれよという間に、いつのまにか新学期、じゃなくて、新年度。
会社員時代とか学生時代とかは、この3〜4月への移行期間が異常に苦手でした。
なぜなら、過去の自分は、クラス替えとか席替えとか、異動とか移転とか、
とにかく春に勃発する周りの環境や人間関係の激変にいつもいつも動揺していて、新しい体制に慣れるまでに、軽く1,2ヶ月はかかっていたからです。かりに自分に変化がなかったとしても、いたはずの人がいなくなるだけで、もうたまらなく寂しくなって、心落ち着くまでに相当の時間がかかりました。なにも変わらなくても、不安定でよるべない記憶が、桜の開花とともに、無条件でぶりかえしてくるのが本当に嫌だったのです。
春の自律神経失調症。
でも、おかしなもので、自分がパンクチュアルな組織からははずれ、日々是変容体みたいな状態になってしまうと、春の変化なんて、どってことないんですね。不思議ですよね、環境によってこんなに人の心情は変わるんですから。(おかげで、花粉症も軽いっす)

で、前置き異常に長いですが、4度目のブロークバック・マウンテン登頂を終え、改めて思ったこととか、面白かった意見とか。
(以下、ストーリーを知らない方にはまったくわけわかんないネタバレ話なんで、ご興味ない方はスルーしてくださいませー)

あいかわらず、自分が本当は映画のどの部分にどんな風に反応しているのか、という点に関しては、愛情とか恋愛にまつわる、個人的な事柄や記憶に深く関わってくるので、およそ恥ずかしくて公表する気になれませんが、それでもBBMが愛についての映画であり、そこに興味をもったというのは、まぎれもない事実です。
たまたま男性同士の、そしてアメリカン・マッチョの象徴であるカウボーイの恋物語で、そんでもってとっても保守的かつ排他的な中西部ワイオミングが舞台で、さらには今よりもっと偏見に満ちていた60年代に運命の出会いがあり、とにかく登場する愛し合うふたりには見えない障壁がいっぱい、けど、障害が大きいからこそ、その関係が成就できないからこそ、ふたりの絆と愛が逆説的に証明される、そんな悲哀の物語・・。

正直、この映画の自分にとっての最大ツボは、この世に「純愛」があり得るんだと心底感じさせてくれたことにつきます。それを一映画内のファンタジーとしてではなく、本当にリアルなものとして観客にも実感させた、その監督の周到な演出、すぐれた原作&脚本、役者の演技……どれをとっても奇跡のようにすばらしかった。コンセプトが素晴らしければ、おのずとすべての結果がついてくる、それを証明するような作品でした。

アジア出身のアン・リー監督が、アメリカの映画産業において、白人のストーリーをこれほど東洋的な味付けで変奏し、全世界的な支持を得たということにも、涙が出るほど感動を覚えました。
答えを観客にゆだねる姿勢は全編におよび、原作で示される登場人物の内面描写にさえも別の見方ができるような絶妙な仕掛けを施す。これはこうなんじゃー、と言葉で畳みかけるメッセージではなく、映画に感情移入し、ひとりひとりが考えることによって、そして異なる意見の存在を知ることによって、物語の全容が見えてくる。なんだろ、全世界を包み込むような器の大きい演出に、改めてしみじみと感銘を受けたのです。監督は武術映像に出演していると聞いたことがあるけど、「推手」で太極拳を扱ったことからわかるように、彼が太極拳の基礎であるタオの思想などの東洋思想をベースに(あるいは意識して)物語を構築していることはあきらかです。対立する二者を善悪で分けるのではなく、攻撃をかわしながら、いつのまにか相手の懐に入る懐柔策の使い手。けれど現実の良い面も悪い面も両方直視させる厳しさもある。キネ旬のインタビューでは、美しいブロークバック・マウンテンの景色と人間との対比を、東洋の水墨画に見られる自然観を引き合いにだして語っていました。この、西洋のモチーフを使い、西洋の映画システムのなかで、東洋的な思考を展開し(もちろんそれだけではないですが)、人々にとって普遍的な愛のテーマを描くという逆転の発想って、本当にすごいと思うのです。これまで誰もできなかったことを彼はやったと思う。
だから、多くの作品賞を受賞しながら、アメリカ映画の権威であるアカデミーだけがそれを認めなかったというのも、ある意味勲章なのかなと。だって、そこまで強硬に否定されるということは、そこまで深く、長きにわたる伝統に反旗を翻しているということだから。合気道みたいに、大げさな技じゃないのにさっくり足下をすくわれたマッチョマンが、自分の敗北と相手の素晴らしさをすぐには認められない感じといいますか。ましてや、保守派の牙城を転覆させそうな、ゲイに対する偏見の許容という大きなテーマをはらんだ映画なわけですし。(他のブロガーさんの、性差によらない性愛が許容されれば、結婚によって成立する社会制度そのものが揺るぐかもしれない、その可能性を実は保守派も気づいているからこそ強い否定が起こるんだという指摘には、本当に衝撃を受けました。また、セクシュアリティの問題が持ち上がるからこそ、逆説的にユートピアのリアリティが増すということも、思いもよらなかったポイントです。)

*****
ところで、話をもとにもどすと、そんな究極の恋愛映画も、何度か見るうちに、少しずつ、映画への感想が変わってきました。ウェブ上でみなさんも書かれているように、やっぱり視点は、悲哀の主人公ふたりのみではなく、巻き添えをくった不運の家族へも向けられていきます。(前3回の鑑賞時は、まったくもって主人公二人にしか目が向いていませんでした・・。)

実は、最初のBBM体験があまりに強烈だったので、その後、会う人ごとにBBMをお勧めし、とくにアート好きの人だったら、この映画のよさが一発でわかるんじゃないか、同じ気持ちを共有できるんじゃないか、そんなふうに勝手に思いこんでいるフシもありました。でも、共通のアートの趣味をもつ知人(年輩の既婚女性)が、勧められるままにBBMを見てきて聞かせてくれた感想に、私は正直、のけぞってしまいました。
いわく、「結婚は打算なんだから、家族も恋人も両方欲しいなら、もっと不倫はうまくやらなきゃだめよ!! 愛人を何人も囲っていた昔の本当の遊び人なら、逢い引きはすべて同じパターンにして、嘘が嘘とばれないよう細心の注意を払ったもの。そこまで気を回してくれるからこそ、本当はバレバレであっても、女の人達は知らないフリをしてくれたのよ。」
がーーーーーん。
そりゃあ、たしかに、好きになっちゃった恋人(同性)との逢い引きを「釣り」と称してうれしそうに出かけていく夫が、お土産の魚を一匹ももってかえらないばかりか、釣り道具の値札を何年もつけっぱなしでしらをきったら、夫人がキレるのも当然です。
「あんなに気を回せない人とは、絶対につき合いたくない!」、そう別の友人が言っておりましたが、たしかにそーだわ。そのとおりだわ!「嘘でもいいから、帰りにスーパーで魚買えよ!」って。
でもまあ、一方で、そんな不器用さに相手のジャックも参っちゃったわけで、「寡黙な男の人はやっぱりモテるよねー」と、妙に納得し、エニスを許容していた友達がいたのも事実です。

それで、私が改めて思ったことはこうです。
保守的な土地に育ち、ホモフォビア(ゲイ嫌悪)の父にゲイは悪だと教え込まれ、ほとんどそれがトラウマになっていたエニスが不覚にも男のジャックと恋におちてしまった。それが真実の愛だということを、20年の間、ジャックがこの世から姿を消すまで本人は認めることができなかった。ジャックが別の男の人と関係をもったと聞くと、「殺してやる」とすごみ、一方でまた、本当は家族よりも大事な恋人がいたんだろうと告発する元妻にグーでなぐりかかろうとする。
彼がジャックに殺すとすごんだ理由のひとつは、あまりにも悲惨な彼自身の自己矛盾の発露なんじゃないかと思う。自分のことは棚上げして、骨の髄まで染みこんだホモフォビアの自分の本性をうっかり恋人の前で示してしまった、それほどに同性愛を認められない、人に知られたくなかった、自分で知りたくなかった、そして狂おしいまでの嫉妬心・・・。けれど、自分を愛する女の人達をかくも邪険にした(しかも無自覚!)彼の、ある意味相当の極悪人っぷりを見るにつけ、やっぱり思わざるをえないです。ゲイを自覚していたのはジャックのほうで、エニスは本質的にはストレートだったと言われているけれど、実はエニスも女嫌いのゲイだったんじゃないの??
いや、もちろんエニス、大好きなんですけどねー。
いやいやいや、本当は自分に一番正直だったのはエニスとも言えるわけだし、そんな純粋な彼が社会の因習的価値観のブロックのために、自分自身を不幸においやったということがBBMの悲哀たるゆえんなのですが・・。なにかのインタビューでジェイクが言ってましたが、「真実の愛を見つけたら、ぜったいに離しちゃいけない。」、それにつきますね。本当の愛をどう貫き通せるかで、人生、変わってくるわけですから!

レディース・デイに行って、ほぼ9割方女性客の中で見たから、極端に女性よりの感情移入になってしまったのでしょうか。過去3回とくらべると、自分が断然冷静な頭で見てたりするから、我ながら驚きました。

このほかにも、盛り上がる男子二人の関係には、彼らがゲイであってもなくても、女子は決して間には入れないという話や、やっぱり確信してやまない、A to Z=BBM説とか、語りだしとまらないエピソードがまだまだ満載です。本当は、自分が最も感情移入できるのはジャック(&ジャックを愛するエニス)なのですが、人と話すと全然違う視点で盛り上がったりするから面白いです。
この映画に対するひとつの答えってなくて、むしろ、いろんな人が、それぞれの立場で際限なく多種多様なコメントをしたくなるその多面性に、心底驚かされます。(それこそ、アートの真髄でもありますよね!) カメレオンというか、とんでもなく万華鏡的なBBMのマジックに、ふたたび平伏したくなった次第です。
・・なんのこっちゃなシメですが〜。
by shu_tonsu | 2006-04-09 01:14 | movie | Comments(4)
求人広告
kenjikenjiさんの143 another editionから引用させていただきます。
は、働きたいっす!
by shu_tonsu | 2006-04-02 00:02 | movie | Comments(3)
さすがに・・
われながらどうかと思うほどですが、同じくBBM症候群(ブローカホリック)にかかった方々のすばらしいブログ&エントリをご紹介します。
傍流点景より。
やっぱりゲイ術が好き?より。
body & soul IVより。
瓶詰めの映画地獄より。

ほかに、せねばあかんことは山積みのハズ!
が、しかし、幾多のアート見聞の記憶すら見事にふっとばしてますよ、BBM。
重ね重ね、おすすめします。BBM、必・見、ですから!!
by shu_tonsu | 2006-03-27 01:07 | movie | Comments(0)
BBMがすごいことに!

「ブロークバック・マウンテン」に作品賞を与えなかったアカデミーへの抗議から、ファンサイトを中心にこんな広告プロジェクトが実現しているそうです。
すごい!  わーーーーーーーーー。

紹介記事はこちら
もとサイトはこちら

もう、すっかりどっぷり、Brokeaholicな毎日です(笑)。


P.S.
これって、やっぱり、「A to Z」、だよね!!?? 
みんなも、はやく見てーーー(懇願)。
by shu_tonsu | 2006-03-10 20:57 | movie | Comments(4)
しつこくも、BBM関係の気になるエントリなど。
mixiのBBMコミュより
Daily Bullshitより
町山さんのサイトより。(概説が若干違ってるけど。汗)
日本公式BBS
The Ultimate Brokenback Guide
有閑マダムは何を観ているのか?より。
by shu_tonsu | 2006-03-09 00:55 | movie | Comments(0)
再涙、BBM
んなことやってる場合じゃないのに、
いたたまれなくなって、go to BBM(ブロークバック・マウンテン)@シネマライズ。

愛情にまつわる、ものすごく深いところに触れてきて、涙とまらず。
そして、古い記憶のフラッシュバックに動揺&震撼。

好きという感情ほど、普遍的なもの、ない。
立場とかって、関係ない。

たいがいの映画の公式BBSはペラっとなりがちなのに、
BBMは、公式非公式問わず、ほんとにいろんな人が、心からの真摯な意見を書いていて、救われた。

A to Zって、もしかしてBBM?

受賞結果とかなんとか、ほんとは関係なかったなー。
もちろん受賞はしてほしかったけどさ。

シネマライズでは、今度はマイ・フェイバリッツ、クシシュトフ・キェシロフスキ没後十年@ふたりのベロニカ、&、ガス・ヴァン・サント@カートのラスト・デイズ。
世の中、せつなくて、でも、すてきなものがいっぱいっすね!

追記:ベロニカはBunkamuraル・シネマだったです・・3/25−4/7。
by shu_tonsu | 2006-03-08 02:47 | movie | Comments(0)
祝&涙  kiss & cry, hug & tears
本日発表のアカデミー賞@USA。
アン・リーの監督賞受賞に心から拍手。
&、本命作品賞を逃したBBMに枯れるほどの涙。(比喩)
こんなに真剣に受賞結果を追ったのは、生まれて初めてでしたよー。

・・
しっかし、オスカー授賞式っていうのは、ホント、ファッション業界に支えられてるんですね。HP、PRの嵐だし。まあ、アクセス数の瞬間風速考えたらあたりまえかー。
by shu_tonsu | 2006-03-06 22:58 | movie | Comments(15)
BBM ヤバイ!
ブロークバック・マウンテン」!
大好きアン・リー監督に加え、ジェイク・ギレンホール出演。
アン・リー監督は、「グリーン・デスティニー」、「ハルク」でハリウッドに魂売ったとか言われてますが、全然、グリデス大好きだし。
「ウェディング・バンケット」とか、「推手」とか、「恋人たちの食卓」とか、「アイス・ストーム」とか、「楽園をください」、「いつか晴れた日に」、、どれもこれもすごくいいです。とくに「恋人たち・・」は、料理人の父ちゃんの調理シーンがすばらしくて、今のところクッキング映画では最高位にランキン中〜(そういう話?)。

ローカルからファンタジーまで、なんでもできちゃうアン・リーですが、その真髄は、性差、階級差、文化差、価値観の違い、すれ違い……つまりは、時代に翻弄される男女(男達)が、タブーをどうやって乗り越え、受け入れていくかということ、それがいつも通底するテーマだと思います。どんな設定であれ、人をつなげているのは深い愛情の連鎖。監督の人に対するあたたかい視点に泣かされます。
やっぱり、台湾出身という彼の出自も関係しているんでしょうね。
一言で言えば、マッチョじゃない。かといってマイノリティでもない。
答えを観客にゆだねる懐の深さが、最高にかっこいい、です。

というわけで、掛け値なしに期待大&大推薦。
楽しみだよ、もーーー(じたばたじたばた)。

同じく今からハマってる方はこちらをどうぞ(笑)。
mixi会員の方ならこっちです。
祝・英アカデミー助演男優賞授賞!
JG HP
JG fan site。ここの画像アーカイブは驚愕ものデス。
by shu_tonsu | 2006-03-03 21:13 | movie | Comments(0)
暮れゆく夏に
藍色夏恋、監督・脚本by易智言 (イー・ツー・イェン)。
陳柏霖(チェン・ボーリン)、桂綸金美(グイ・ルンメイ)主演、銭翔(チェン・シャン)撮影。

夜風が少しだけ涼しくなってきました。
ひさびさビデオ・レンタルで、アジア映画あれこれ。
「藍色夏恋」=原題「藍色大門」。

むちゃくちゃよかったです。
映画を見るとき、役者の演技や演出と同等に、カメラワーク、ビジュアルがすごい大事だと思えます。
だから、ときどき、ありえないビジュアルを見せてくれるカメラマンに出会うと、本当に気になって気になって、そのカメラマンの映画を全部見たくなる。
超変化球だと、「エコエコアザラク」の何番目かを撮ってた、円谷プロの八巻カメラマン。ガス・ヴァン・サントの「エレファント」撮ってたカメラマン。メジャーどころだと、ウォン・カーウァイ作品撮ってた、クリストフォー・ドイル。

近景、遠景、中景、被写界深度自在のフォーカス・ワーク。
一カット、一カットをスチルにしてずっと見ていたくなるような、
なんでもない日常のなかの、美しくて、本当に永遠と思える、とても懐かしい日々の連続。
世界はこんなにも綺麗に見えるって。
見ている自分の「目」も喜んでいる。

青春映画という言葉は、あまりにもあっけらかんとしてあてはまらない、珠玉の思春期初恋映画。
交わりそうで交わらない、それでも希望を予感させる主人公たちの三角関係が切なくて、いつまでもいつまでもその純粋な思いが胸に響いてくる。
そして、おおげさじゃないのに、びっくりするような展開が待っていて、
このプロットは、正直ものすごいのです。(種明かしはやめときますゆえ〜)

実はほとんど長いセリフがなくて、本当に最小限の言葉だけ。
それでも、少しの目線の動きや仕草、あとから意味がわかってくる、不意のなにげない言動が全編を満たしている。
風景と感情がごくあたりまえに解け合っている、透明な空気感。
見た一瞬でなく、あとからあとから、その真意がじんわりと映像の表面に浮上してくる。
断定的にでなく、人の感情の振幅をこんなにも深く映像で表現できるってことが、素晴らしいなあって。

当時、主演二人は新人だったそうだけれど、その自然体で、繊細な演技も素晴らしいし、言葉で多くを語らせなかった監督の脚本と演出も極上だった。
チェン・ボーリンの茶目っ気ある目や表情の演技と、桂綸金美のそっけないニュートラルさが本当に忘れられなくなってしまう。

韓国映画よりも、台湾映画のほうが、日本人の感性に近いって意見、聞いたことあるけど、本当にそうなのかもしれない。韓流ドラマの超おおげさ&わかりやすさもおもろいけど、こういう感情の機微、やっぱりすごいいいと思うわ。
台湾映画、ちょっとあさってみようと思います。お勧めあったら、教えて下さいませ〜。

★「藍色夏恋」にまつわるおもろいコメント↓
http://tourandot.at.webry.info/200411/article_1.html
http://www1.odn.ne.jp/kobe-dennnou/kd26b.htm
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このほかに見たのは、いまさらながらアゲイン、フルーツ・チャン「ハリウッド★ホンコン」。
貧民街の湿度とか絶望とか楽観さとか、出鱈目さとか希望とか未来とか、まるで見てる人がそこに彷徨い込んでしまうような、体温をともなった都市群像。マトリックス図書いたってわかんないほどの、これでもかってひねりまくったパズル的プロットがお見事。ひとつひとつのビジュアルシーンがやっぱり衝撃的で美しいのさ。フルーツ・チャン=蜷川実花説? 観客の期待や予測の裏切り方が伊達じゃないです。
藍色夏恋とは対称的なんですけれど、アジア最高!って思いましたよ、ハイ。
by shu_tonsu | 2005-09-03 22:00 | movie | Comments(6)